さくらのレンタルサーバで WordPress のアクセス URL を変更

こちらの記事は情報が古くなっている可能性があります。2018年の記事 さくらのレンタルサーバで WordPress をドメイン直下にインストールする も御覧ください。

さくらインターネットの「さくらのレンタルサーバ」において、WordPress の「WordPress アドレス」と「サイトアドレス」をhttp://example.com/からhttp://example.com/に変更してアクセスできるようにするための手順について記します。

なお、本文中のhttp://example.comはあくまでも例ですので、ご自分の WordPress の URL、/wpのようなディレクトリ名は、実際にインストールしているディレクトリ名に読み替えてください。また、本文中の URL と画像の URL が異なっていますが、これも適宜読み替えてください。

動作を確認した環境等

以下に記す手順は、以下の環境等で動作を確認したものです。

  • サーバ環境は、さくらインターネットの「さくらのレンタルサーバ」スタンダードプラン。
  • MySQL のバージョンは、5.5。
  • WordPress のバージョンは、さくらのレンタルサーバの「クイックインストール」の機能でインストールされたバージョンは、4.4.1。その後ダッシュボードで最新版の 4.5.2 にアップグレード。
  • WordPress のテーマは、Twenty Sixteen。
  • WordPress を新規にインストールした直後に URL の変更を実施。

この手順は何度か繰り返して同じ結果が得られたものですが、同じ「さくらのレンタルサーバ」スタンダードプランであっても、同じ結果が得られる保証はまったくありません。

また、今回の例では「WordPress を新規にインストールした直後」に実施しており、記事が蓄積した稼働中の WordPress では検証を行っていませんので、ご承知おきください。

想定範囲

この手順で想定するのは、以下の範囲です。

サーバコントロールパネル

さくらインターネットの「サーバコントロールパネル」では、以下を想定しています。

  1. ドメイン設定ドメイン 一覧では、ドメインのパスが/のままである。 Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_01Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_02
  2. 運用に便利なツールクイックインストールインストール済み一覧で以下の様な情報が表示されている。
    • インストール先:http://example.com/~/www/wp
    • 設置 URL:http://example.com/
    • 管理画面 URL:http://example.com/wp-admin/Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_03

WordPress のダッシュボード

WordPress のダッシュボード(管理画面)の一般設定では、WordPress アドレスサイトアドレスがともにhttp://example.com/wpになっている。Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_04

情報収集

WordPress Codex 日本語版のWordPress を専用ディレクトリに配置するWordPress の引越しおよび他の解説サイト等で、URL 変更の作業の流れ、リスク等の情報を収集したことがある。

WordPress のアクセス URL 変更の目標

この手順で行う WordPress アクセス URL 変更の目標は以下のとおりです。

  1. WordPress アクセス URL をhttp://example.com/wpからhttp://example.comに変更し、http://example.com/でアクセスできるようにする。
  2. WordPress をインストールしたディレクトリ(例えば、~/www/)を変更しない。
  3. WordPress をインストールしたディレクトリにある.htaccessおよびindex.phpをサイトのドキュメントルート(例えば、~/www/)にコピーしない。

アクセス用 URL 変更の考え方

現状の整理

さくらのレンタルサーバのスタンダードでは、初期ドメインの他に 2 つまでサブドメインを申請・登録することが出来ます。レンタルサーバの「サーバコントロールパネル」にある「ドメインの設定」では、各ドメインのパスを指定することが出来ます。

初期ドメインについてはパスは/に固定されており、その配下のディレクトリに変更することは出来ません。この/は、Web サーバーのドキュメントルートであり、~/www/を指します。したがって、初期ドメインの URL でアクセスした時は、~/www/にあるindex.html, index.php等が読込・表示されることになります。

「追加したドメイン」の場合は、パスは/のまま運用することも可能ですし、/htmlのようにディレクトリを指定することも可能です。/htmlの指定は、上記の初期ドメインの場合と同じように~/www/html/を指し、「追加したドメイン」のドキュメントルートは~/www/html/になります。

例えば追加したドメインがexample.comの場合、パスに/htmlを指定してサーバーに反映されると、それ以降はhttp://example.com/を指定してアクセスした場合、ドキュメントルートである~/www/html/にあるindex.htmlとかindex.phpにアクセスします。その上位である~/www/index.htmlにはアクセスできません。

さくらのレンタルサーバの「クイックインストール」で WordPress をインストールすると、WordPress のインストールスクリプトによって「WordPress インストール先」のディレクトリ(例えば、~/www/)にアクセス制御である.htaccessを作成しています。本来のドキュメントルートである~/www/には.htaccessは作成しません。

また、ドメインexample.comのパスを/wpに設定して「クイックインストール」の機能で WordPress をインストールする際に、インストール先をhttp://example.com /に指定すると、エラーになり、次のステップに進むことが出来ません。

ドメインexample.comのパスを/wpに設定した状態でインストール先をhttp://example.com /wpにすると、実際に WordPress がインストールされるディレクトリは、~/www/になってしまいます。

これらのことから、さくらのレンタルサーバのクイックインストールの機能で WordPress をインストールする際は、ドメインexample.comのパスは/のままにし、「クイックインストール」のステップでインストール先をhttp://example.com /wpに指定してインストールするのが良いのではないかと思います。この方法であれば、WordPress のファイルは~/www/に配置されます。

アクセス用 URL 変更のための手順

WordPress のバックアップ

まず最初に、万一に備えて現状のバックアップを取ることが大切です。

バックアップの対象は、WordPress がインストールされているディレクトリ、およびその配下のファイルファイルすべて。そして、WordPress で使用しているデータベースのバックアップです。バックアップの経験がない方は、WordPress Codex 日本語版のWordPress のバックアップが参考になるかと思います。

必須ではありませんが、WordPress がインストールされているディレクトリ(例えば、~/www/)にある以下のファイルのコピーをローカルのコンピューターに保存しておくと、URL の変更前と変更後の比較ができるのではないかと思います。

  • .htaccess
  • index.php
  • wp-config.php

バックアップが終了したら、次のステップへ進みます。順序を間違えると、WordPress にアクセスできなくなりますので、注意が必要です。

  1. WordPress の設定変更
  2. レンタルサーバの設定変更

WordPress の設定変更

  1. WordPress のダッシュボードにログインして設定一般クリックし、一般設定の画面を表示します。
  2. Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_05WordPress アドレスサイトアドレスの末尾にある/wp削除してhttp://example.comにします
    修正前
    WordPress アドレス (URL):http://example.com/wp
    サイトアドレス (URL):http://example.com/wp
    修正後
    WordPress アドレス (URL):http://example.com
    サイトアドレス (URL):http://example.comSakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_06Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_07
  3. アドレスの修正が終わったら、画面最下部の変更を保存クリックします。Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_08
  4. このようなエラー表示の画面になりますが、アドレスを変更したことによる一時的なエラーですので、心配する必要はありません。ただし、この画面では何も操作しないでください!Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_09
  5. これで WordPress の設定変更は終了しましたので、次のステップに移ります。なお、WordPress がインストールされているディレクトリ(例えば、~/www/)にある.htaccessをサイトのドキュメントルートのディレクトリ(例えば、~/www/)にコピーする必要はありません。

レンタルサーバの設定変更

  1. サーバコントロールパネルにログインし、ドメイン設定カテゴリのドメイン設定クリックします。Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_10
  2. WordPress をインストールした「追加ドメイン」の変更クリックします。Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_11
  3. 現在の指定フォルダは/home/アカウント名/www/になっていますが、WordPress を実際にインストールしたディレクトリ(例えば、wp)を入力します。上記のWordPress の設定変更の 2. で削除したディレクトリと同じ文字を入力します。Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_12Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_13
  4. 入力したディレクトリ名に間違いがないことを確認した後、画面最下部の送信クリックします。Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_14
  5. ドメインの設定が完了するとこのような画面になりますので、ドメイン一覧へ戻るクリックします。Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_15
  6. WordPress をインストールした「追加ドメイン」のパスが上記で設定した/wpになっていることを確認します。Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_16

これでhttp://example.com/のドキュメントルートを~/www/に設定できました。この URL でアクセスすると、~/www/にある.htaccessを参照した後、index.phpが読み込まれます。そのため、.htaccessおよびindex.php~/www/にコピーする必要はありません。

新しい URL で WordPress にアクセス

  1. Web ブラウザのアドレス欄に WordPress の新しい URL であるhttp://example.com/を入力してアクセスしてみます。Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_17
  2. アクセスできました。では、次にダッシュボードにログインしてみます。ダッシュボードの新しいログイン URL はhttp://example.com/wp-login.phpですので、これでアクセスします。Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_18

アクセスできました。これで WordPress にアクセスする URL の変更作業は終了です。

なお、今回の例では「WordPress を新規にインストールした直後」に実施しています。記事が蓄積した稼働中の WordPress では検証を行っていませんので、ご了承ください。

最後の確認

無事 WordPress の URL を変更できたと思いますので、もう一度サーバコントロールパネルで WordPress の情報を確認してみます。

  1. クイックインストールインストール済み一覧クリックします。Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_19
  2. インストール済み一覧情報で表示されている内容が URL を変更する前と同じ内容であることを確認します。
    URL 変更前
    インストール先:http://example.com/
    設置 URL:http://example.com/
    管理画面 URL:http://example.com/wp-admin/
    URL 変更後
    インストール先:http://example.com/
    設置 URL:http://example.com/
    管理画面 URL:http://example.com/wp-admin/Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_03-1Sakura-WordPress-Access-URL-Modify-2016-0515_20

ここに表示されている内容は、さくらのレンタルサーバが提供している「クイックインストール」でインストールした際に、「クイックインストール」のプログラム(またはスクリプト)がこのようにデータを登録しているのだと思います。

この画像にはアンインストールがありますが、ここでアンインストールする時は「インストール先」のディレクトリ名を参照するようです。この「アンインストール」の機能を利用して WordPress をアンインストールした時、

「インストール先」のディレクトリ名と実際に WordPress のファイルが配置されているディレクトリ名が異なると、WordPress のファイルが削除されずに残ってしまう

ことがあります。

ここに表示されている「インストール先」のディレクトリ名は実際に WordPress のファイルが配置されているディレクトリ名と一致していますので、「アンインストール」の機能を利用して WordPress をアンインストールした時、WordPress の各ディレクトリとファイルが削除されます。ただし、アンインストール後は、WordPress をインストールしたディレクトリが削除されていることを確認したほうが良いのではないかと思います。

次に URL についてですが、WordPress のアクセス用 URL をhttp://example.com/からhttp://example.com/に変更しましたので、ここに表示されている設置 URL管理画面 URLは実際のものとは違います。しかし、「アンインストール」の機能を利用して WordPress をアンインストールする際は、この URL は支障にはならず、WordPress のディレクトリ(例えば、~/www/)およびファイルは削除されますし、アンインストールした WordPress の情報も、この画面から消えます。

URL 変更後の WordPress の URL は、

インストール済み一覧情報で表示されている内容とは違う

ということを、自分が分かっていれば良いと思います。

「さくらのレンタルサーバで WordPress のアクセス URL を変更」への8件のフィードバック

  1. さくらのレンタルサーバで WordPress のアクセス URL を変更したら、うまくWordPress にアクセスできなくなり困っていました。こちらのサイトで無事解決できました。大変助かりました。ありがとうございます!!

    【気になった点】
    サーバコントロールパネル

    2. 運用に便利なツール-クイックインストール-インストール済み一覧で以下の様な情報が表示されている。

    —-
    インストール先:http://example.com/
    —-
    とございましたが、
    —-
    インストール先:http://example.com/www/
    —-
    でないかと思います。(“www”が抜けている。)

  2. 返信が大変遅くなりました。申し訳ありません。
    お役に立てたようで何よりです。

  3. コメントありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ありません。

    > インストール先:http://example.com/

    はよく見ると「インストール先:~/www/wp」が正解ですね。
    ご指摘ありがとうございました。修正しました。

  4. さくらのレンタルサーバーのWordPressのURLの変更方法の情報がなかなか見つからなくて、こちらのサイトに書いてある通りにさせて頂いたら出来ました!
    本当にいい記事を書いて頂いてありがとうございます!

  5. お世話になります。
    ブログを読ませていただきました。
    さくらのレンタルサーバーでの対応記事の中で一番読みやすくわかりやすかったのでこちらで処理したのですがどうしても404エラーが発生します。何故でしょうかと聞いてしまっていいのかわからずで質問してしまって申し訳ないです。

  6. こんにちは。
    404は「指定したページが見つからない」場合に発生するエラーですね。

    何をどのように処理したのかはわかりませんが、大掛かりな設定変更を行う場合の基本原則として、
    ・自分なりの手順書を書く
    ・正常に動作している状態のバックアップを取得しておく。
    ・手順書に沿って、一つづつ確認しながら設定を変更する
    が挙げられます。

    レンタルサーバのコントロールパネルの設定、ディレクトリやファイルを配置したディレクトリ構成等をもう一度確認してはいかがでしょうか。

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